WONDERFULなワードローブの中には
皆様お久しぶりです。十六夜まよです。
前回の記事投稿から随分と時間が空いてしまいましたが、気付けばAqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~まであと約2週間程となりました。
ファンミーティングツアーも終わり、HAKODATE UNIT CARNIVALも大盛り上がりの中で幕を閉じ、アニメ2期の集大成とも言えるライブが間近まで迫っています。
今回は、そんなライブツアーの表題曲にもなっている「WONDERFUL STORIES」について、ふと考えたことを簡単にまとめてライブ演出予想をしていこうと思います。
「ライブではこの曲はこのようになるのではないか?」という妄想100%な内容となりますので、例えば「本番前に余計な予想なんかは入れずに繰り出されたものを純粋に楽しみたい」等、事前にあーだこーだと予想を立てるのが苦手という人には向かない記事であると思います。ご了承ください!
●WONDERFUL STORIES
さて、まずはこの曲についてサラッと。
劇中ではアニメ2期第13話の挿入歌・及びEDにあたる位置づけで公開された曲で、私は以前に所謂"カーテンコール"である、と評しました。
Curtain Call:みんなが叶える物語 - AQUARIUMと愛のうたをめぐる冒険
「HAPPY PARTY TRAIN」は2ndツアーのタイトルとなっており、あちらはセトリの先頭を切って飛び出す曲でしたが、流石に今回冒頭からこの曲が来る、ということは無さそうですね。
本編のラストか、もしくはアンコール明けに来る曲であると私は考えていますが、タイミングよりも何よりも、この曲について一番気になるのはその演奏時にどんな衣装をキャストが纏うか?というところではないでしょうか。
アニメ挿入歌が演奏された各場面を順番に繋ぐ形でこれまでの衣装が目まぐるしく登場し、まさに「集大成」として最終回を飾ったこの演出は、映像作品ならではの素敵な演出でしたね。
逆に、現実で曲の演奏中にここまでくるくると衣装を変更できるとは考えづらいので、何か我々の知らない未知の技術が存在しない限りはキャストの衣装は1種類、多くても重ね着からの早着替えで2種類になるかと考えられます。
●ライブ演奏時の衣装について
ということで、少々前置きが長くなりましたが今回の記事の本題は
「ライブでこの曲が演奏される時、キャストはどの衣装を着るのか?」
ということなのです。
想定されるパターンを場合分けしてみましょう。
- 浦の星女学院制服
一番無難なパターンかな、と考えられるのはやはり制服でしょうか。
実はこれまで、Aqoursのライブにおいて「ステージ衣装」として彼女たちが制服を着ていたことはありませんでした。(アンコールでのTシャツ+スカートは別)
曲の冒頭もそうですし、ラストでも最終的にこの衣装に戻ってきています。
演出で色々と切り替わるからこそ「そのどれでもない制服を選ぶ」というのは頷ける話かと思います。 - キャスト毎にバラバラの衣装
次に想定されるのは、劇中の演出に則る形で、これまでの衣装を彩り豊かに網羅するパターンです。
9人9色、それぞれがそれぞれの衣装を身に纏いこの曲を演奏する場面を想像すると、まさにアニメの再現!という雰囲気で「ラブライブ!」という感じがしますね。 - 謎技術による完全再現
所謂プロジェクション・マッピングのような映像投影の技術を用いて、合成画像のように場面毎にキャストに衣装を投影……なんていう力技が、案外現代で既に実現しているかもしれません(?)
とはいかないまでも、例えば全員で唄うパートであっても学年やユニット毎に出入りを繰り返し、その間に早着替えを行うというような可能性はゼロではありません。流石に曲の演出再現のためにそこまでやるか?という話になりますし、歌そのものがガタガタになりそうなので現実的ではありませんが。。。
と、いうような感じで、ざっと考えられるのは上記の3パターン(実際は2択ですね)かと思います。
●「9」という数字について
少し話題が逸れます。
ラブライブ!のこれまでの世界観設定の中で、メンバーの数である「9」という数字が特に大切にされてきたことは説明するまでもない事実でしょう。
例えばμ'sの「僕たちはひとつの光」で、「ひとつ」を敢えてひらがなで表記することで曲名を9文字とするその意図は、「僕たち」がμ'sの9人を表現しているというように解釈することができそうです。
Aqoursでも似たようなことが行われており、劇中では8人で演奏した「想いよひとつになれ」について、同様にタイトルを9文字で表現することにより「9人が離れていてもひとつの気持ちである」というメッセージを強めているように思えます。
「WONDERFUL」という単語も9文字からなるワードであり、これが「STORIES」にかかることでその「STORIES」が9種に分岐している、というような解釈は強引でしょうか。
ともあれ、偶然か意図的なものかは神のみぞ知るところですが、要素を整理していった時に「9つ」のものが出てきた時に、それを意味のあるものとして当てはめることはことラブライブ!においては正解となり得ると考えています。
●アニメ挿入歌おさらい
では、「WONDERFUL STORIES」の世界が表現する"物語"が具体的に何であるかを考えていきましょう。
アニメの1期から2期を通して、挿入歌として発売されたシングルは全部で6枚。曲数は11曲です。
・決めたよHand in Hand
・ダイスキだったらダイジョウブ!
・夢で夜空を照らしたい
・未熟DREAMER
・想いよひとつになれ
・MIRAI TICKET
・MY舞☆TONIGHT
・MIRACLE WAVE
・Awaken the power
・WATER BLUE NEW WORLD
・WONDERFUL STORIES
これらを並べるだけでも壮観ですね。
特にMY舞☆TONIGHT以降の2期挿入歌達はそれぞれ今回が初披露となるため、どのようになるのか本当に楽しみです。
さて、これら11曲について、それぞれの衣装はどうだったでしょうか。
「決めたよHand in Hand」は2年生3人による曲で、劇中でもステージではなくミュージカル風の演出として登場したため公式の衣装設定は存在せず、制服が衣装と言えると思います。
そこからの挿入歌は全てがライブシーンの曲のためステージ衣装が存在し、最後の「WONDERFUL STORIES」はそれらを網羅した上で制服に戻る、という構造になっていますね。
起点である「決めたよHand in Hand」の制服に、最後の「WONDERFUL STORIES」が最終的に戻ってくるという円環状の世界観が素敵だなぁと思うわけですが、すると11曲中2曲には明確なステージ衣装が設定されていないということになります。
長くなりましたが、ここがミソです。つまり、
「アニメ挿入歌の衣装は9種類である」
ということです。
鋭いこのブログの読者の皆様のことですし、「何を今さら」という方も多いと思いますが、ぼんやりとこの曲の衣装のことを考えていた時に数を数えていたら「9種類あるな……」と。
要するに、9種類の衣装をキャスト9人が着ることで「WONDERFUL STORIES」は完全再現できるのではないか、というのがこの記事で私が主張したい部分なのです。
前述したパターン分けの2.にあたる内容が、私のライブ演出予想となります。
●WONDERFULなワードローブの中には、輝く9つの衣装
そうなってくると俄然気になるのが、「9種類中どの衣装を誰が着るのか?」という部分になってきますね。
勿論本番がどうなるかわからない話で、この予想も虚しくこの曲が制服やアンコールのTシャツ姿、直前の曲の衣装(WATER BLUE NEW WORLDが妥当か)で披露される可能性も十分にある……と言うかそっちの可能性が高いのですが、いいのです。楽しいからやります。ラブライブ!ですからね。*1
- ダイスキだったらダイジョウブ!
この曲の衣装を他の学年の6人が着る選択肢はありえないので、ようちかりこの3択です。
独自解釈ではありますが、衣装設定のない「決めたよHand in Hand」とカップリングであること、千歌にとって「舞い降りた奇跡」の存在が梨子であること、この曲及びAqoursのファーストステップが梨子無しでは成立しなかったこと等から、この曲の衣装を纏うのは梨子/逢田梨香子さんとなるかなと思います。 - 夢で夜空を照らしたい
位置づけ的に難しいのですが、1年生が加入してから初めて披露された曲であることと、自らのルーツとそこからの羽ばたき、夢へ踏み出す姿への応援歌のような歌詞等から1期4話「ふたりのキモチ」が想起されるため、この曲の衣装は花丸/高槻かなこさんに着てもらいたいです。 - 未熟DREAMER
Aqours9人が初めて揃った時の曲で、ここから選択肢は9つに増えるのですが、物語上の意味合いを考えるとやはり果南/諏訪ななかさんがこの曲の衣装を着るのが最も意味を持つように思えます。いずれにしても3年生の誰か、となるのでしょうが、「夢の海を泳ぐ」というフレーズが最も似合うのはやはり彼女なのかな、と。 - 想いよひとつになれ
この曲も本当に難しいですよね。我々のこちらの次元、伊波杏樹さんらキャストのAqoursが存在するこちらの世界では、この曲の物語はアニメ本編以上に意味を持ち、逢田梨香子さんを象徴するものと言っても過言ではないくらいになっています。
ですが、アニメのストーリーに沿う形の場合1期11話「友情ヨーソロー」の挿入歌で千歌曜のダブルセンター、曜の葛藤と優しさがいじらしく表現された回だったことを考慮し、曜/斉藤朱夏さんにこの曲の衣装を託したいなと思います。
でもこの曲の衣装、実は現在のところ存在しないんですよね……。 - MIRAI TICKET
正直この曲が一番迷います。Aqours全員にとって等しい意味合いを持ち、その中でセンターである千歌の役割がひときわ大きい曲ではあるのですが、正直千歌にどの曲を割り当てるか、他の候補も大変に多いためすんなりとはいきません。
「ヨーソロー」の歌詞や船出・航海を意味する歌詞等、曜の要素も強いですが、彼女には「想いよひとつになれ」を着てもらいます。
となると、現実にキャストがこの衣装を纏う時の合致度や雰囲気等が考慮ポイントになるでしょうか。
カッチリとしたスーツ風の、少しフォーマルな雰囲気を持つこの衣装はクールなイメージと合うように思えます。衣装カラーは白が基調であり、クールで白、となればここは善子/小林愛香さんに着てもらうのが良い気がしますね! - MY舞☆TONIGHT
説明不要。ダイヤ/小宮有紗さんです。
……というのも乱暴な話ですが、G's本誌の表紙投票で我らが黒澤ダイヤ嬢がこの衣装で1位を勝ち取りました。妹であるルビィ嬢からは「ずっと似合うと思っていた」とデザインされた、和を基調とする落ち着いた雰囲気の中にも情熱の炎が揺蕩う渾身の1着です。
曲も、黒澤姉妹がダブルセンターとなる不死鳥の調べであり、ここで彼女を出さずにいつ出すのか、と。
イメージというのは安直かもしれませんが、それ故に強力です。この曲の、この衣装のことを考えた時にスッと彼女のことが頭に浮かぶ、という事実はやはり大切にしていきたいと思います。 - MIRACLE WAVE
これもかなり迷いました。候補は3人で、千歌か果南か鞠莉です。
主人公・高海千歌が普通の自分から脱却し、覚醒する2期6話「Aqours WAVE」の物語上、この曲と千歌とのリンクは強烈なものです。演出上も大技を決めるセンター。ある種、この曲は彼女のための曲と言って過言ではないでしょう。
そして同じくらい大切な意味を持つ果南の存在。継承を行う師の立場から、千歌とAqoursを見守った初代Aqoursリーダー。彼女なくして2期6話はありえませんでした。
そして2期のもうひとりの主人公である鞠莉。BD6巻のジャケットで彼女はこの曲の衣装を身に纏っています。初代Aqours解散について誰よりも責任を感じ、さらに2期では廃校阻止のため奔走し、この曲にかけた想いは一際だったろう彼女。6巻ジャケットが持つ意味を考えると、彼女もアリなのでは……とだいぶ悩みました。
が、ここは千歌/伊波杏樹さんが僅かに強かったかなと思います。
MIRACLEを呼ぶのは、普通怪獣の咆哮なのです。 - Awaken the power
説明不要。ルビィ/降幡愛さんです。
……というのも乱暴な話ですが、函館編における主人公であり、この曲の誕生に深く関わるルビィにこそこの衣装が相応しいと思います。衣装テーマの基調となるエメラルドグリーンは彼女の瞳の色であり、この曲のテーマである「秘められた力」と「可能性」を宿す決意を映す瞳は、彼女の成長の証です。
函館編を締め括ったこの曲を象徴する存在として、理亞の分も想いを乗せて、彼女にこの衣装を託すことができたらと思います。 - WATER BLUE NEW WORLD
この曲に明確なセンターは存在しないと思いますが、特にサビ直前で衣装のスカート部分をパージし羽根を散らすことで「羽ばたき/旅立ち」を表現した鞠莉梨子花丸の3人は、少しだけ他メンバーよりもこの曲における役割が強いように思えます。
その中でも2期ではもうひとりの主人公として奔走していた鞠莉について、上記3人の中では唯一3年生であることと、「卒業」もテーマであるこの曲の最初の一声を唄う立場であることを考慮して相応しいと判断し、この曲の衣装は鞠莉/鈴木愛奈さんに纏って欲しいなと思います。
以上9曲分、多少のこじつけと独自解釈をもって当てはめてみました。
如何でしょうか。結構人によって意見が分かれる部分も多い気がしていて、特に千歌のポジションはどの曲にも相応しいと言えてくるためなかなか難しいかなと思います。
実際、私もこの結論までに他パターンもいくつか考えており、そのどれも説得力を持つ理由が説明できるため、悩む部分が多かったです。
ここまで色々と考えてきて、さらに私のわがままを言うのであれば、曲中盤のCメロ、「青い鳥~」のシーンからは制服での演奏がやはり曲の持つ意味として強いのかなとも思います。
もしも早着替えで2パターン目の衣装が存在するとしたら、このタイミングでの全体制服チェンジ、という展開は非常にアツいと思います。ここまでくると本当に妄想ですが……。
さてさて、そんな妄想を投下したところで今回はおしまいにしようと思います。
ライブ本番で一体どんな演出が繰り出されるのか、勿論この曲以外にも様々な楽しみが待っています。
セトリ予想や演出・構成の予想等、どんな風になるだろうというワクワク感はライブが始まる前の、今だけの楽しみだと思いますし、そんなところを考えて胸が熱くなったり、勝手に感動したりといった昂りは何ものにも代え難いものだとも思います。
皆さんは、本番で観たい演出や「こうなったらすごいなあ」という妄想はありますか?
それを形にするチャンスはあと半月ほどしか残っていません。もしもお持ちであれば、何らかの形で残しておくと、本番終了後に改めて見て楽しむといった、これまた違う楽しみ方もできて一石三鳥くらいの効果があるとも思います。というか私はそういうの沢山知りたいですね(ここが本音)。
次回は、3rd埼玉直前に「ライブの楽しみ方」についての記事を書くことができれば投稿したいと思っています。それでは!
*1:そういうこともあります。