皆様こんばんは。十六夜まよです。
デュオトリオ4曲目、「夏の終わりの雨音が」の考察は鋭意執筆中なのですが、どうしても触れなければならない曲が出てきてしまったので急遽別の記事を挟みます……!
本日、晴れてラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ2期がスタートしました。
新たな問題に立ち向かう千歌達Aqoursの新たなストーリー。変に希望を持ちすぎず、逆にシリアスな中にポジティブさと無謀さを持って、これぞラブライブ!というストーリーが展開していきそうで、今後への期待が止まりません。
そして、物語を彩るテーマソングも解禁となりました。
デュオトリオCDの発売から2ヶ月ぶりとなるAqoursの新曲。私はこの日を心待ちにしていました。
ということで、アニメ2期と共に公開された新OPテーマ
未来の僕らは知ってるよ Sounded by Aqours
この曲をTVサイズから読み取れる範囲でではありますが分析・考察していこうと思います。
注)歌詞は下線と斜体で引用とします。が、耳コピのため本来のものとは異なる場合がありますのでご了承下さい。
・手に入れよう、未来を
「本気をぶつけ合って 手に入れよう 未来を」
千歌のそんな力強いソロから始まるこの曲。もうその段階から泣きました。
「未来」という言葉は間違いなくこの曲のキーワードの一つになると思いますが、「未来の僕らは知ってるよ」というタイトルにもあるようにその未来はこれから切り開き、彼女らが手にするモノとして予定されている一つの確定事項でもあります。
それを手に入れようと歌う冒頭のソロは、まさにこれからのAqoursの征く道を示す、一筋の羅針盤となるのではないでしょうか。
そして、そこからイントロへと曲は移ってゆきます。
このジャンプから手を上へ伸ばす振り付け!
ご存知、「青空Jumping Heart」のイントロと同じものです。
そして背後から伸びる9色の光。もうOPとして100点満点です。
ギターの伸びやかなサウンドからビートを刻むドラム音、そしてピアノのグリッサンド。完璧な疾走感を作り出す最高の組み合わせです。
ちなみにこの曲の調性は変イ長調。
「夢想的で繊細、抒情的で壮麗。生き生きとして新鮮」と形容される調です。*1
無謀な夢を掴むため新たな船出をしたAqoursの、その夢想的な行動力とスクールアイドルゆえの儚さ、それでも溢れ出る生き生きとしたエネルギーを内包する曲として、イメージにはピッタリだと思います。
・空と海が待ってる
Aメロ、2年生3人による歌唱からスタートします。
味方なんだ空もこの海も 「さあ頑張るんだ」と輝いてるよ
という歌詞が、内浦の海と共に生きる彼女たちのオリジンをよく表していて、浜辺を走る3人の描写と合わせて非常に爽やかなものとなっていますね。
「空」「海」をそれぞれ示すように上へ、そして足元へ手を伸ばすダイナミックな振り付けも表現が素直でとても素敵です。
個人的にはここでかわいいお洋服を着ているしいたけが描かれているのもポイントが高いですね。
そして「さあ頑張るんだと」に合わせて繰り出される全員の「がんばルビィ」!
ダイヤお姉ちゃんが眩しいです。
・学年ごとの特色
Bメロに入り、3年生パート
(希望で一杯の)今日が明日を引き寄せるんだと
の部分では一瞬シリアスに睨み合った果南と鞠莉がぷっ、と吹き出す、無印1期OPのほのえりを彷彿とさせる表情で一瞬のシリアスをぶち壊し、
3人で方を組んでにこやかに手を振った直後、花丸のハートのカットインから
ハートの磁石を握って走る(uh 今は)楽しいんだそれが
という1年生パートへ!
やっぱりAqoursの1年生組はこうでなくちゃ!という素敵な賑やかし役を今回も担当してくれています。黒板に描かれた「はーーーと!!」の字も可愛いですね。和みます。
学年ごとに持つキャラクター性を活かした見事な役割分担で、今後のストーリー展開でも活躍してくれそうなポジションが見えてくるような気がします。
その直後、左右からの視点を分割して同時に流し、中央で合流、という新しい表現も繰り出され、サビ前の盛り上がりは最高潮となります。
・Aqoursの新しい「船出」
サビでは「青空Jumping heart」の時にも見られたカメラがダイナミックにAqoursの背後に回り込む手法でステージをぐるっと俯瞰する視点で映されますが、その瞬間、ステージから見える客席が海であるかのような描写となります。
この景色、どう見えましたか?
私には9人が船の舳先に立って大海原を見渡している、そんな光景に見えました。
未来をどうしようかな みんな夢のカタチを探して 泣いたり笑ったり
そんな歌詞と共に映るこの景色は、この曲を、そしてアニメ2期を象徴するような場面ではないかと私は考えています。
1期13話で歌われた「MIRAI TICKET」で、「やっと手にしたMIRAI TICKET」によって船へと乗り込んだAqours。その船は「ミライへ旅立つ」船でした。
そんな未来の、夢のカタチを探している途中のAqoursが乗る船からは、きっとこんな広大な海原が見えているはずです。
そしてサビも終盤、
未来の僕たちは きっと答えを持ってるはずだから 本気で駆け抜けて
の歌詞とともに映るのは満開の桜と浦の星女学院。
この時の千歌は、何を思うのでしょうか。
満開の桜は春の訪れを表していますが、1話の中で言われていた「次回のラブライブ」が翌年春ということでした。
そして、来年度からの生徒の募集は……?
Aqoursに取って新たな可能性となる「ラブライブ次回大会」そして、新たな問題として発生した「避けられそうもない廃校」。
そのどちらも「次の桜が咲く季節に」、決断や結果が見えてくるはずです。
そこへ向かって「本気で駆け抜ける」ことが「答えを持っている未来の僕達」へと繋がる航路だと信じて、がむしゃらに船を進める。それが彼女たちが今できる唯一のことなのかもしれません。
最後は
光る風になろう We got DREAM!
と締められています。
「MIRAI TICKET」ではヒカリになり、そして次は船を進める風となる。とにかく前へ、未来を信じてひたすらまっすぐに。
紙飛行機も描写されていますね。これもまた"風"によって先へ先へと進む象徴。
この後の物語にどういった形で関わってくるのか、注目ですね。
そんな彼女たちの想いと覚悟と、それでも"キセキを"諦めない若いエネルギーが込められた、最高で最強のオープニングテーマであると思います。
・衣装について
この曲の衣装は、「MIRAI TICKET」の正統進化版であるのかなと思います。
白を基調としたジャケット風の、少しフォーマルな装いで、しかし今回はAqoursを象徴する「青」がふんだんに取り入れられています。そして各個人ごとにテーマカラーやアイコンをワンポイントとするデザイン。
Aqoursを象徴し、今後のAqoursの一張羅となるのではないかと思われるこの衣装、3次元での再現が楽しみですね。お目にかかる機会もきっと多いはずです。
個人的には梨子の桜ニーハイが非常に良いと思いました。
以上、簡単ではありますが曲の考察でした。
1話が思った以上にシリアス寄りであったために曲のテーマに関しても重め?に考察をしてしまいましたが、この「未来の僕らは知ってるよ」はそれすらも吹き飛ばせるくらい爽やかで、疾走感溢れる理想的なテーマソングだなと感じました。
フルバージョンを聴いた後にどういった感想を抱くかはまだわかりませんが、現在の音源と映像から読み取れる情景を、急ぎではありますが文章にしてみました。
来週以降何度も観ることになるこのOP映像、「こんな解釈や受け取り方もあるのだなあ」という一つの視点が次に見る時に何か気づきを与えてくれる手助けになれば幸いです。
きっと他にも多くの視点や注目ポイントが、それぞれのファンの中で無数に存在すると思います。
それを大切に、時にその"スキ"を交換したりぶつけ合ったりしながらこれから3ヶ月、毎週紡がれるAqoursの新しい物語を一緒に追いかけていけたら良いなと思っています。
"""やるからには、キセキを!!!"""